キマイラ

 キマイラ (Χίμαιρα, Chimaira)
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  1. ギリシア神話に登場する怪物。本項で記述する。
  2. ギリシア神話に登場する、ダプニスに恋をしたシケリア島のニュンペ(ニンフ)。
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キマイラ (Χίμαιρα, Chimaira) は、ギリシア神話に登場する、伝説の生物。ラテン語ではキマエラ (Chimæra, Chimaera) 、ヨーロッパのいくつかの言語ではキメラ (Chimera) といい、英語ではカイメラ (Chimera) 、フランス語ではシメール (Chimère) という。

テュポンとエキドナの娘。ライオンの頭と山羊の胴体、蛇の尻尾を持つ。それぞれの頭を持つとする説もある。口からは火炎を吐く。リュキアに住み、カリア王アミソダレスに育てられたが、ペガソスに乗る英雄ベレロポンに退治された。

この怪物は生物学におけるキメラの語源となった。

キメラはその姿が不可解で説明しにくいことから「訳の解らないものごと」の例えにされることがある。