ソルヴェイグの歌

もう1ヶ月近く前の話になるが、YouTubeでアニメ「Hellsing」を観ていた。その途中で流れていたある挿入曲が心に留まった。

YouTube - hellsing episodio 8-b

上の動画の真ん中より少し前、セラスとアンダースがヘレナの部屋を訪れたとき流れている曲である。

この曲、これまで何度も聴いたことのある曲なのだけれど、はて、何ていう曲だったか。気になり始めると居ても立ってもいられなくなってしまった。なによりもその哀切な曲調が私の心を捉えたのだろうと思う。

当てずっぽうにググったりAmazonでリサーチしたりしたのだが、全く見当もつかなかった。どの国の誰が作った何という曲なのか全く不明のままだった。やっぱり分からないのか…。そこで最後の手段として、藁をも縋る気持ちで2ちゃんの某板で質問してみたのが、いまから約3週間前。

…それっきり某板にカキコんだことも忘れてしまった。
そして今朝、なにかの拍子にそれを思い出した。
さっそく板を見に行くと。

 243 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2007/01/12(金) 22:12:03 nLN983+Z
 >>241
 作曲者・グリーク
 曲名・ソルヴェイグの歌


おお!
回答があるではないか。ありがとう!名無しさん。
作者と曲名が分かったので、この曲について少しだけ調べてみた。
私は、先述したアニメの舞台が英国であることもあって、この曲は英国の古い民謡なのだろうと思いこんでいた。だから「ウエールズ民謡」とか「イングランド民謡」とか「スコットランド民謡」などというキーワードで検索していたのである。だから引っ掛からなかったわけだ。まったく間抜けなことであった。

ソルヴェイグの歌」はノルウェーの作曲家グリークによって、イプセンの戯曲「ペールギュント」のための劇音楽として作曲された。のちにグリーク本人がここから各4曲ずつ選曲し改作されたのが第2組まである「ペールギュント組曲」。その第2組に収められたのがこの「ソルヴェイグの歌」である。なお、組曲として編集されたのは1891年のこと。

やはり相当有名な曲であるらしく、それを知らなかった自分の無知が恥ずかしい。同組曲のうち、曲名と楽曲が私の頭の中で結び付いたのは「朝」だけ…。

 ソルヴェイグの歌
 http://windy.vis.ne.jp/art/vip/solvejg.htm

楽曲もさることながら歌詞も、ペールギュントによって故郷に取り残されたソルヴェイグの想いを歌っており、哀切である。

今朝、この曲をiTMSで購入し、朝からずっとPCとiPodで聴いている。ダウンロードしたm4cの音源は、アニメで使用されているものと同じ音源ではないかと思う。