だから今こそ枯れぬ眼を晒せ。

永遠の時間が一瞬であるような気がするけれど、一瞬が永遠であったようにも思える。しかし実はそんなのはどちらでもよくて、どちらであってもさしたる違いはない。生は何物にも値しないが、生に値する何物も存在しない。この瞬間は何物にも値しないが、この瞬間に値する何物も存在しない。一瞬と永遠が交錯するのは、まさに今夜この瞬間。だから今こそ悲しみを照らせ。